イギリス・EU離脱・ホンダ撤退-「今こそ再度、日英同盟のチャンスだね」

解説:イギリス国内の混乱とEU側との関係悪化は、日本目線で見れば、同じ海洋国家イギリスを日本側に引き込み、再度日英同盟を築き、南シナ海での中国の覇権主義をけん制するチャンスだと思います。

ブレグジットの根本原因

イギリスのEU離脱に向けた交渉について、イギリス国内が割れており、EU側との合意の見通しが立っていない中、ホンダがイギリス工場の閉鎖を発表しました。特に北アイルランドとアイルランドの国境の問題についての対立が離脱交渉の障害になっています。

このままイギリス国内がまとまらず、EU離脱に関して、何の合意もないまま、ハードブレグジット(合意なき離脱)が起きた場合、リーマンショック以上の経済危機になるという専門家の話もあります。

では、なぜ北アイルランドの国境の問題がここまでこじれている原因ですが、この国境問題こそが、イギリスのブレグジットの根本原因だからです。国境の管理とはつまり、移民・難民との向き合い方のことです。

シリアで大量発生した難民がEU圏内になだれ込んできたことの社会の混乱により、EU加盟国内では、移民に好意的ではない政党がそれぞれの国で躍進している傾向があります。

そうした外国人が増えてきたのはEUに加盟しているせいだという話になり、また、EUに加盟して以降、欧州委員会にルールも強要され、国家としての主権が守られていないという意識から、一般国民においては反EU意識が高まっていき、国民投票の結果につながっていったのです。

日本も他人事ではない

こうした外国人労働者の問題は日本も他人事ではありません。今年に入って、改正出入国管理法が制定され、日本も外国人労働者を積極的に受け入れる姿勢を示しています。これにより、日本国内にも特に日本人がやりたがらない低賃金の職場に外国人労働者が増えていくことが予想されます。日本もイギリスと同じように、気が付いたら外国人労働者に仕事が奪われていて、外国人排斥の動きが出てくる懸念もあります。

経済的に見ても、政府は人手不足だから外国人労働者を受け入れるとの説明ですが、せっかくアベノミクスで雇用状態が改善し、待望の人手不足になってきて、これから労働者の賃金が上がるという局面で、安価な労働力である外国人労働者を受け入れるのは、アベノミクスの逆風にしかならない政策だと思います。

安易な外国人労働者の受け入れは、その後の将来に禍根を残す可能性があることを考えるべきだと思います。

イギリスを日本側に引き込み外交を

イギリスはEU離脱によって、経済的に大きな損失が出ることは、ほぼ間違いない状況です。それぞれの国と経済協定を結ぶ必要がありますし、モノの移動に関しても通関業務が必要になるため、手間と費用がかかります。一説では、北アイルランドとアイルランドを繋げている道路で通関業務が課されると6時間以上の大渋滞が起こり、物資の流通が著しく妨げられるという話もあります。

そのような苦境が予想されるためか、イギリスはEU以外の国との協力関係を強化しつつあります。実際に安倍総理はイギリスのTPP加盟に歓迎する意を示していますし、ASEANとの関係においても、空母クイーンエリザベスの太平洋への覇権を発表し、中国に対して、ASEAN諸国+日米と連携していく姿勢を見せています。

こうしたイギリスの新しい外交姿勢に対して、日本も上手くコミットしていくことが、日本の国益になると思います。TPPではアメリカ抜きでまとめ上げたリーダーとして立ち位置を利用し、イギリスを引き込むようにTPP加盟各国に働きかけ、イギリスの加盟を後押しするべきです。

安全保障の分野においても、空母クイーンエリザベスが派遣された際には共同軍事演習を行い、中国の南シナ海の覇権をけん制する姿勢を示すことは、対中国包囲網の一環としても大事です。

まとめ:日英の信頼関係を醸成し、日英同盟復活を

イギリス目線で見れば、合意なき離脱も現実味を帯びてきたブレグジット問題とその後の経済的損失を思えば、めまいがするような状況ですが、日本目線で見れば、先述の通り、チャンスが広がっている状況です。

同じ海洋国家である日本とイギリスが再度日英同盟を締結しお互いの軍事情報を含めて情報交換を行いながら、中国を中心とする海の覇権行為に対峙していくことこそ、日本の国益であると思います。

イギリスの国内問題、EUとの関係の問題だけでなく、日本目線でイギリスの現状と今後の外交姿勢を見る見方は、他とは違った見方と言えるのではないでしょうか。


投稿者: ミカタマン

福岡県出身、熊本在住の普通のサラリーマン。2児の父親です。ニュースを見てひとりで文句を言うのが趣味です。その趣味が高じてこのブログを立ち上げました。

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