「100人集まって感染する確率は0.07%。このリスクは許容できないか?」-新型コロナウイルス

解説-新型コロナウイルスショックにより、株価は乱高下し、急速な円高が進むといった経済への悪影響が目に見えてきました。

日本でも、安倍総理が全国の小中学校に対して休校を「要請」し、大規模イベントも自粛が進み、各種スポーツやコンサートも中止や延期が相次いでいます。訪日外国人や海外旅行者も減ってきており、これにより、経済に大きな打撃が出てきています。

これらの状況を受けて、実体経済への悪影響が生じており、1~3月期のGDPもマイナス成長が予想されています。いつまでこの状態が続くのかも予想ができず、経済活動自粛の長期化が、飲食店・旅館業を中心に倒産の増加を生み出す可能性があります。

-確率を計算してみると・・・

新型コロナウイルスに関しては、具体的な数字や他国との比較の議論が少ないと感じます。確かに、中国共産党が発表する情報が信用できないことは間違いありません。しかし、中国以外の諸外国にも広がっているので、海外の数字であれば、ある程度信頼でき、日本との比較も可能なはずです。

これから、具体的に何人が集まったときにどれくらい感染者がいるか、確率を計算してみます。

3月11日現在でクルーズ船等を除く、日本国内の感染者数は567人です。これ以外に潜伏感染者がいる考え、日本に1000人の感染者がいると仮定します。この場合、日本国民一人をランダムにスポットを当てた時にその人が感染している確率は(1000÷1億2600万←日本の人口)=0.00079%です。逆に感染していない確率は99.99921%となります。

これを日本で100人、1000人、10000人それぞれランダムに集まった場合を見てみます。

① 100人集まった場合:全員感染していない確率は(99.99921%の100乗)=99.921%。  逆に誰か一人でも感染者がいる確率は0.079%になります。

② 500人集まった場合:全員感染していない確率は(99.99921%の500乗)=99.606%。  逆に誰か一人でも感染者がいる確率は0.39%になります。

③ 1000人集まった場合:全員感染していない確率は(99.99921%の1000乗)=99.213%。逆に誰か一人でも感染者がいる確率は0.8%となります。

④ 10000人集まった場合:全員感染していない確率は(99.99921%の10000乗)=92.4%。逆に誰か一人でも感染者がいる確率は7.6%となります。

これを見ると、③の10000人が集まるイベントを約13回行うと感染者が一人以上イベントに来てしまうことになります。コンサートやスポーツイベントは1万人以上集まりますので、中止した方が良い確率です。

③の1000人でも125回行うと感染者が一人以上来てしまう確率になってしまいます。①の100人では約1300回行うと感染者が一人以上来てしまう確率になります。

ちなみに1年間で交通事故に遭い怪我・死亡する確率は0.46%です。(H29データ)この確率は②の500人以上の人が集まった時に一人以上感染者がいる確率とほぼ同じです。

ほとんどの国民は交通事故に遭う確率が年に0.46%あることを意識して生活していません。このリスクを0にする為には、家から一歩も出ない生活をするか、私有地以外を走る車を0台にする必要がありますが、ほとんど全ての国民はこんな生活をしていません。

もちろん、運が悪ければ自分がこの0.46%に当たり、交通事故で負傷・死亡する危険性があります。ですが、社会は車を必要としていますし、国民も外に出て活動することで経済活動を行うことで、経済がまわっています。つまり、この0.46%という確率は世間的に受け入れられているリスク確率なのです。

東京都が主催する「500人」以上の大規模な屋内イベントを原則延期か中止にするという判断は、このような確率計算と世間が許容できるリスクの確率を照らし合わせて500人以上と設定されたのだと思います。

まとめ:経済を守る為にリスクを許容いけないか?

1000人を越える大規模イベント、スポーツ大会が中止や延期になるのは、確率上、やむを得ないと思います。しかし、100人以下の会社の飲み会やクラス会、歓送迎会まで中止するというのは、上記確率を考えると、やりすぎではないでしょうか。

実際に個々人は意識していないにしても、交通事故で負傷・死亡する確率である0.46%を社会が受け入れているのであれば、これよりも低い確率の100人が集まる程度のイベントは実施する方が合理的だと思います。

確かに、人が動き、集まる限り、感染のリスクは0にはなりません。感染のリスクを0にするには国民全員が家から出ないという方法しかないのです。しかし、当然これでは経済が悪化しますし、経済悪化による自殺者や失業者が増えることによる社会不安という別なリスクを生みます。

感染を恐れていて、自粛モードが継続すれば、確実に失業者を増やす側面があることを別な視点として持ち、データや確率を知り、正しく恐れて、リスクを許容できる社会になることこそが、最大多数の国民の幸福を実現する為に必要なことではないでしょうか。


投稿者: ミカタマン

福岡県出身、熊本在住の普通のサラリーマン。2児の父親です。ニュースを見てひとりで文句を言うのが趣味です。その趣味が高じてこのブログを立ち上げました。

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