沖縄県民投票・反対派-「どんな結果が出ても法的拘束力はないのに」

解説:沖縄県で米軍普天間飛行場の移設に伴う沖縄県名護市辺野古の埋め立ての賛否を問う県民投票が2月24日に全41市町村で実施されることが決まりました。一部の市町村の反対があり、全県での実施が危ぶまれていましたが、玉城県知事側が選択肢に「どちらでもない」を入れることを譲歩した結果、沖縄県全県での実施となり、「オール沖縄」勢力は勢い付いています。ですが、そもそもこの県民投票自体が意味のない政治ショーであることを指摘するマスコミがあまりにも少ないと思います。

どのような結果が出ても法的には意味がない

自治体で行われる住民投票は主に3つありますが、国会が特定の自治体に適用する特別法に基づいて、住民投票を行う場合と、地方自治体法に基づき、自治体の有権者が3分の1以上の署名で議会の解散や首長・議員の解職を直接請求で求める住民投票の場合は法的拘束力があります。しかし、今回沖縄県で行われるものは、沖縄県の条例に基づくもので、法律に基づいたものではないため、結果について法的拘束力がないのです。

しかも、今回の米軍の基地移設の問題に関しては、安全保障の問題であり、これは国の専権事項です。これに地方自治体が反対したところで、国と国との合意を保護にすることはできないのです。それがわかっているからこそ、「辺野古の埋め立てについて」の住民投票なのです。米軍基地の移設に関しては国の専権事項とはわかっているから、「米軍基地の移設に対する賛否」ではないのです。

そもそも普天間基地の危険性の問題はどこへ?

そもそも、現状の米軍の普天間基地が市街地のど真ん中にあり、「世界一危険な基地」ということで基地の移転の話が始まっているのです。移転の話が始まってから、長い期間を掛けて沖縄の各自治体と交渉し、ようやく決まったのが名護市辺野古への移転でした。それをひっくり返したのが、民主党政権の鳩山首相による「最低でも県外」発言です。ようやく決まっていた合意がこの発言以降、揺らいでいくことになります。沖縄県民の気持ちとして、基地が県外へ移設されるなら、それに越したことはないという思いはわかります。しかし、地政学上の沖縄の重要性を鑑みると、対中国の膨張主義への対抗から沖縄以外はあり得ないのです。

そもそも基地移転反対派は言わないことが多すぎます。まず、辺野古の移転先の基地は現在の普天間基地より面積が小さく、基地の縮小になります。これは沖縄の基地負担軽減をめざしていたはずの基地反対派からすると朗報のはずですが、このことはマスコミの報道にも出てきません。次に、普天間基地から移転することで広大な土地が空くことです。住宅地の中心にある普天間基地は商業的に利用価値が高いため、今後の沖縄経済の発展のためには大きなプラスになります。一時はUSJを誘致するという話もあったくらいですので、どれほど広大な土地かイメージが付くと思います。

基地反対派は沖縄を分断させることが目的?

反対派の中には多くの本土からの活動家が入り込んでいて、その抗議行動の中で公道で自主検問を行うなど、沖縄県の地元住民の生活の妨げになることも行っています。そういった活動はマスコミでは取り上げられることはなく、善意の基地反対派が沖縄の自然を守るために戦っているというイメージに沿った報道しかされていません。

反対派が過激な行動を取ればとるほど、沖縄県内の基地容認派は眉をひそめているのですが、そういった声もマスコミに取り上げられることはありません。沖縄県民を基地問題が分断しているという現実は実に悲しいことです。沖縄県が一致して県の発展に注力していければ、経済も良くなり、県民所得も上がるのですが、そうなってしまうと、困る勢力があるのです。

沖縄県が分断され、経済成長がうまく進まないことによって、得をする国は中国です。中国は尖閣諸島の次には沖縄を虎視眈々と狙っています。政府お抱えの学者に沖縄独立論を唱えさせたり、歴史的に中国の属国だったというプロパガンダを積極的に唱えています。

沖縄の民意が分断され、日本政府に反発する県民世論が盛り上がり、沖縄独立論に耳を貸す県民が増えていけば、中国の思う壺です。そういった危険性を高めることにもつながるのが、今回の県民投票とも言えるのです。

まとめ:法的根拠もなく、県民の分断を生むだけの沖縄県民投票

このように、県民投票には結果に従う法的根拠はなく、沖縄県民の分断を加速させる効果しかありません。もちろん、法的根拠はなくても結果が出れば、沖縄県の民意として政治的には一定の効力は出てくるでしょう。特に反対の結果が出たら、マスコミは「沖縄の民意が示された」として大々的に報道するでしょう。その時に沖縄の分断と背後に中国がいるという視点でを持ちながら、法的根拠がないことを指摘するセリフは他とは違った見方と言えるのではないでしょうか。

投稿者: ミカタマン

福岡県出身、熊本在住の普通のサラリーマン。2児の父親です。ニュースを見てひとりで文句を言うのが趣味です。その趣味が高じてこのブログを立ち上げました。

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