徳川綱吉・生類憐れみの令-「生類憐みの令は平和をもたらした面もあるんだよ」

解説:日本史上でも屈指の悪法として名高い「生類憐みの令」。犬公方とも揶揄された暗君の 徳川綱吉によって制定されたもので、最終的には蚊を殺しても罰せられたといわれる世紀の 悪法といった見方が一般的だと思います。

しかし、今回も別の視点で見てみたいと思います。 当時は戦国時代の名残もあり、鷹狩や犬追物といった動物狩りが武士の鍛錬の為に行われて いました。また、1602年に廃止の通達は出ているものの武士の辻斬りも頻発しており、 これらは武士の鍛錬の為であれば、命を粗末にして良いという風習が戦国時代の名残を受けて 残っていたということです。生類憐れみの令はそれらを全て違法として止めさせる効果が ありました。いわば、社会の価値観を戦国時代の価値観から、今で言うところの動物愛護、 人権尊重へ大転換させる為の試みだったという見方もできるのです。織田信長は乱れた治安を 回復するためにたとえ1銭でも盗難したものは処刑すると言ういう「一銭斬り」という滅茶苦茶 な法律つくったという話がありますが、実際にそれで治安は劇的に良くなったと言われます。

人々の意識を変えるにはそのような厳罰を科す滅茶苦茶な法律しかなかったのかもしれません。 同じように「生類憐みの令」も厳罰により、人々の意識を変えるための綱吉の深謀遠慮だったの かもしれません。実際にこのときの意識改革がキリスト教が普及していないにも関わらず 後の西欧型の人権意識が比較的スムーズに日本で受け入れられるための土台となっているのです。 そう考えると世紀の悪法と言われた「生類憐れみの令」の見方も変わるのでは?

投稿者: ミカタマン

福岡県出身、熊本在住の普通のサラリーマン。2児の父親です。ニュースを見てひとりで文句を言うのが趣味です。その趣味が高じてこのブログを立ち上げました。

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